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KINABALU JAPANESE SCHOOLでの学校生活

特色ある教育活動

KINABALU JAPANESE SCHOOLで学んだことは、教室内にとどまらず外の世界でも活用できる力になります。信頼できる仲間と共に生活しながら、毎日が将来の成長へと結びつく新たな学習機会に恵まれています。

・学年・学部を越えた、縦のつながりのある仲間づくり  

・豊かな自然・多様な文化を活かした体験活動

・国際交流

​・豊かに自分を表現する力の育成

令和5年度 学校生活のようす

​現地校交流

​ 2月28日(金)SIKK(Sekolah Indonesia Kota Kinabalu)の生徒・先生を本校に招待して交流学習を行いました。
 全体で写真を撮った後、リフレッシュメントタイム。小学部5・6年生は家庭科での学習を生かし、緑茶を淹れて日本茶を味わっていただきました。リフレッシュメントを楽しんでもらっている間にも緑茶の説明を実演を入れるなど工夫を凝らして行なっていました。
 その後、全体でオープニングセレモニーを行い、SIKKとKJSの仲が今後一層深まるよう確認し合いました。
 オープニングセレモニーの後は、日本文化体験です。各教室に分かれて、折り紙や、書道、日本の遊び(けん玉、コマ、紙飛行機)を英語でコミュニケーションをとりながら、一緒にさまざまな体験をしました。教室内には、日本文化を味わってもらいたいという温かい雰囲気に包まれ、素敵な時間を過ごすことができました。ランチには、みんなでお弁当を食べさらに交流を深めました。
 このSIKKでの交流会は、相手に日本文化を知ってもらうということに加え、相互理解を深める良い機会になりました。交流をきっかけに、インドネシアという国が子どもたちにとって身近な存在になり、自国、そして世界中の国々に興味・関心をさらに高めて欲しいと願っています。

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CFFM訪問

 2月15日(木)小学4年生以上の総合的な学習の時間の一環でCFFマレーシア(Caring For the Future Malaysia)への校外学習に行きました。CFFマレーシアは、青年海外協力隊として活動していた安部光彦氏が代表となり、マレーシアに設立を始めた施設です。CFFの理念に基づき、支援する・されるという関係性ではなく、自律性・持続性を維持しながら運営を行う「サステイナブルデザイン構想」のもと、マレーシアのサバ州、パパールに「子どもの家」を開所してから、現在まで安部氏が代表理事としてその運営に従事しています。今回の訪問を通して学習したことを、生徒作文を通して紹介いたします。
「気づきしかなかった日」 中学部
2年 U.T.

 ずっと前から、私は誰かのために活動している人をメディアなどで見るたびに、強い憧れを抱いていました。安部さんは、マレーシアで施設を立ち上げて、環境や人間関係などに力を入れながら、経営していらっしゃると聞きました。私の憧れにとても重なります。私は、誰かのために何かをしたいと思うけれど、私は何もまだ力がないので何もできません。だからなおさら、自分でやろうと思うことをしっかり実現するということが素晴らしいなと思いました。私も将来、行動できる人になりたいです。またプレゼンテーションで、『どう生きるか』『どう生きたいのか』『自分を大切にすることも大事』という言葉を聞きました。とても印象に残り、自分たちの未来を考えるきっかけになりました。他にも日本人が消極的なのはなんとなく悪いことだと思っていましたが、良いところとも言えるという話を聞けて、良かったです。 
物や土地を持続可能に使うには、自分たちで作るということにとても納得がいきました。もちろんいつものご飯も美味しいですが、自分で作るとさらに美味しく感じるからです。当たり前に手に入る物だと、ついそのありがたさや愛着を忘れてしまうことが正直多いと思います。この気づきを活かし自分の生活に取り入れていきたいと思います。多くの動物を見て、そしてその場所でご飯を頂けて、命の大切さに改めて気づきました。肉や野菜などの命を毎日もらっているけど、食べてないと生きていけないということにどうやって私たちは向き合っていけばいいのかと思っていました。安部さんの『可哀想っていうのは逆に無責任』という言葉を聞けて、新しい考えが芽生えました。今まで無責任に牧場などの動物を見るたびに、可哀想と思っていました。しかし、いつも当たり前に食べている肉とその時目の前にいた豚や鳥は全く同じ物なんだなと気づくことができました。近隣の人にだんだんと信用されてきて、最近は協力もしてくれるというエピソードも印象に残っています。安部さんが長い年月をかけて努力した結果なんだなと思いました。そのやっていることに周りが行動を起こすほど、安部さんの影響力は素晴らしいなと思いました。(一部省略)


CFFMに行って気づいた事​ 小学部 K.I.
  私はCFFMに行って安部さんお話を聞き、特に興味を持ったお話が二つありました。
(一部省略)2つ目は5ケアの・自分をケアする、他人をケアにする、環境をケアする、社会をケアする、未来をケアするは、とても大事だと思いました。私の将来の夢は二つあってパティシエールと漫画家です。その未来を大切にしたいです。さらに、自分がどうしたいかと自分がどう見られているかだったら私は、自分がどうしたいかの方が60%でどう見られてるかが40%です。自分がどうしたいかを優先させます。私は友達からいつもすごい子だと認識ほしいと思ってしまうことが多いです。なのでこれからはどう見られてるかを気にしないで、自分がどうしたいかを優先したいです。
今回は色々詳しく教えて頂きありがとうございました。CFFMで買った石鹸を使うのが楽しみです。 

​   社会人講話(2月)
 

2月1日(水)摂南大学国際学部教授 上田達 様を講師にお呼びして、講演を頂きました。

文化人類学についてマレーシアや東ティモールを中心に活動なさっている上田先生の研究や学生の時のお話を頂きました。今回で第8回目の社会人講話になり、好奇心や適応力が育まれている子どもたちでも、はじめは「文化人類学?」という印象でした。しかしながら「お互いに何か違うこと」、「自分たちの当たり前が、他の文化では当たり前ではなくなること」についてご自身の研究の具体的なお話を頂くことで、次第に興味が喚起されていきました。「マレーシアの文化の良いところ」について子どもから質問され、「相互扶助のようなコミュニティが自然にあるところ」と答えられた時には、会場中に、なるほどという空気が生まれました。改めて多文化共生の国、マレーシアについて考えるきっかけになりました。

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新年餅つき大会
​​1月27日(土)コタキナバル日本人会の主催で新年餅つき大会が行われました。日本人会の方々との交流の場であるとともに、KJSの子どもたちにとっても、お餅つきの体験を楽しんだ後、つきたてのお餅を食べられる貴重な機会でした。

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UMS盆踊り(12

 12月17日(日)の夜にUMS(サバ大学)構内で行われた「Japanese Cultural Night 2023」にゲスト出演しました。サバ大学にあるJapanese Cultural Clubが主催になって毎年実施しているイベントで、マレーシア国歌と日本国歌の斉唱から始まり、日本の盆踊りを模したステージ(櫓)や屋台などが並びます。KJSの児童生徒たちは、学習発表会でのパフォーマンスや「よさこいソーラン節」など、日本の伝統的なダンスをメインステージで披露し、大勢の方の歓声に包まれました。コタキナバルで開催されたこのようなイベントで、地元の多くの人たちと、笑顔で交流できることは、日本とマレーシアの友好関係の象徴だと感じました。

記念講演

 12月9日(土)40周年を祝う会の後に瀬尾重治様を講師にお呼びして、40周年記念講演を頂きました。

 瀬尾先生は近畿大学水産養殖種苗センター教授、マレーシアサバ大学ボルネオ海洋研究所に客員教授としてコタキナバルで生活をしながら、日々魚類養殖の研究と開発に励んでいる方です。水産養殖分野における国際協力の推進の功績により、令和5年度外務大臣表彰受賞者に選ばれました。

 講演ではご自身のことを「魚飼い」だと呼称し、魚類の養殖技術に関しての数々の業績を紹介して頂きました。特に日本でも有名な「近代マグロ」の研究やマレーシアでハタ類の新種養殖に関する研究のお話は、低学年の子どもたちにもわかりやすいお話でした。

 研究者としてのご自身の夢や、教育者として自分以上の「魚飼い」を育てたいという強い意志を、終始楽しそうに語られる姿には、年齢に関わらず聴講している方の体が自然と前のめりになってしまうような魅力にあふれていました。

 何をするときも「I must~」という考え方でするよりも「I want~」という気持ちをもつことが、何事も続けていくことができるという話には、多くの方の共感が集まり、常にわくわくした表情で楽しそうに研究のお話をして下さる、瀬尾先生の「仕事の流儀」を感じることができました。

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40周年を祝う会 

 12月9日(土)に創立40周年を祝う会が行われました。1983年4月17日に開校したコタキナバル日本人学校(Kinabalu Japanese School)は、ここコタキナバルの地で現地の日本人教育を40年間に渡って担ってきました。これまでKJSに携わってきた多くの方々のご尽力に感謝の気持ちをもち、この先もKJSの良き伝統を引き継いでいく決意を、祝う会の中で全員で共有しました。 

 40周年の記念に創立40周年記念誌「我らのコタキナバル」を作成いたしました。日本人会図書館の蔵書にありますので本校にご来校の際はぜひ手に取ってご覧ください。 

 校舎東側にの壁に「40周年記念壁画~海の生き物たち~」を製作いたしました。生き物のデザインからペイントまで、子どもたち一人一人の作品として生み出された生き物たちが、壁の中を泳いでいます。40周年の節目にKJSに在籍するKJSの子どもたちらしさが現れている素敵な壁画が完成しました(左写真)​。

​学習発表会

 11月11日(土)本校創立40周年記念学習発表会が、Majilis Perkhidmatan Masyarakat Sabahで行われました。舞台発表の部は英語合唱「True Colors」で幕を開け、英語劇「The Little Mermaid」社会科発表、体育科発表、国語劇、理科発表、合奏と続き、最後に全校合唱「世界がひとつになるまで」で幕を閉じました。また、展示会場では児童生徒一人一人個性あふれる作品が所狭しと展示されました。

 全校の人数が少ないからこそ、一人一人に与えられた役割も多く、約1か月間の練習期間は子どもたちにとって、とてもハードな日々でした。裏を返せば、子どもたちの活躍の場面が多く、やり切った時の充実感・達成感は日本の大規模校の比ではないと思います。学習発表会を通して、子どもたちの自信や同級生との一体感、そしてKJSならではの縦のつながりや、日本人会、地域の方々とローカル校とのつながりがより深くなったことを実感しています。

​宿泊体験学習

 9月7日(木)、8日(金)自然体験学習の一環としてOUTWARD BOUND SABAHに行ってきました。現地では、自然散策や木登り、ZIPラインなどの体験を通して、自然の素晴らしさに触れたり、現地の方とのコミュニケーションの中で新しいことを学んだり、仲間と協力しながら、同じ体験を共有することで、KJS児童生徒の仲が、より深まりました。小学1年生から中学3年生までの少人数集団の中で、子どもたち同士で学び合い、サポートし合う環境が醸成されていくのが良く分かり、KJSの良さが存分に発揮された活動になりました。

小学5年生以上の高学年は、施設に一泊し、野外炊飯やキャンプファイヤーなど、日本の宿泊学習さながらの活動を体験することもできました。

社会人講話(7月)

7月24日(月)に杉浦亜紗比様を講師にお呼びして、講演を頂きました。

私には3つの顔があります、という話から始まり「美容師としての活動」「マレーシアでのボランティア活動」「日本での養育里親についての活動」を、子どもたちにお話をしてくださいました。

杉浦様ご自身は、人前で話すことは苦手で、過去の経験からコンプレックスがあるけれど、器用にできなくても「想い」があれば伝わることを、これまでの活動で実感しているとお話しされました。より上位の目的・目標があれば、1つ1つの失敗で、足が止まることはないと、子どもたちが実感できるお話が続きました。

また、もらったり、あたえたりするより、分け合うことの幸せを感じているという言葉に、子どもたちは目を輝かせて聞いていました。

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自然体験活動(7

 自然体験学習でTanjung Aru MarineEcosystem Center(TA M E)に行きました。 ボルネオ島に生息する海洋生物、昆虫、植物等の生態や生活との関わりなどについて詳しく教えていただきました。また、ワークショップでは使い終わったコーヒーカップから昆虫の模型を作りました。使い終わったコーヒーカップにはほとんど価値があ
りませんが、3つのコーヒーカップで作った昆虫には新たに価値が生まれることを教わり、3R を大切にしていく意識が高まりました。

サバ大学訪問(6月)

 University Malaysia Sabah Institute for Tropical Biology and Conservation)

6月27日(火)に梶田忠様が客員教授として勤めているサバ大学 ITBC 熱帯生物学・保全研究所に校外学習に伺いました。標本室見学やBorneensis Galleryの見学と梶田様のマングローブ研究についてのお話を通して、多くの学びがありました。

ご自身の研究を説明している梶田様の生き生きとした表情から子どもたちは多くを感じ取り、仕事への希望を抱いていました。

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KJS&JAPAN CLUB

合同運動会(6月)

 6月24日(土)に運動会が開催されました。本校では、コタキナバル日本人会と合同で運動会を行い、子どもだけではなく、大人の方々も競技に参加します。現地文化を取り入れた「Egg&SpoonRace」や「ラフレシアをゲットせよ」などの他、玉入れや綱引きなど定番の種目で盛り上がりました。また、表現種目として日本伝統の表現でもある「ソーラン節」と「よさこい踊り」ミックスした「よさこいソーラン」を小1~中3までの仲間で創り上げました。

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現地校交流​会(6月)

 ローカル校の1つ、Datuk Simon Fung School(DSFS)を訪問して、現地の子どもたちと様々な交流活動を行いました。バティックの手法を用いた絵付け体験や、サバ州の民族伝統のダンスを通して交流を深めることができました。またリフレッシュの時間には、ピサンゴレン(バナナの揚げ物)やナシレマッ(マレーシア料理)がふるまわれ、心も体も満たされた交流でした。

社会人講話(5月)

 日本を中心に活動されているシンガーソングライターでもあり、命のマガジン「メッセンジャー」の編集長をされている杉浦貴之様を講師にお呼びして、講演を頂きました。28歳の頃にじん臓がんを患い、余命宣告を受けてから、今日の活動に至るまでのお話や歌を通してさまざまなメッセージを頂きました。

 「生きていることが100点なんだ。」「助けを求められる人になってください。助けてと言える人は強い」という言葉に重みがあり、子どもたちは真剣なまなざしを向けていました。

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バティック体験(5

 バティックとは、ろうけつ染で作られた布で、インドネシアから伝わったとされる伝統工芸。昔は、王宮や一部の貴族のみに着用が許されていて、バティックの模様は王宮を象徴するシンボルだったそうです。
 体験はあらかじめ、ろうで描かれた枠組みに、色を付けていくものでした。一人一人の個性があふれるバティック作品が完成しました。

社会人講話(5月

 FRONTIER JAPAN SDN.BHD.  永田明 様を講師にお呼びして、講演を頂きました。子どもの質問に答えていく形式で進行し、仕事のやりがいなどの話を頂きました。

 「何も挑戦しなければ失敗しないが、その生き方はでいいのか考えて欲しい。つまづくことは、誰かのせいかもしれないけれど、起き上がらないのは、自分で選択した結果ではないか」というメッセージに子どもたちは、感動している様子でした。

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​令和4年度 学校生活の様子

・右のリンクからお入りください。

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